中年がマンガ原作者になれるのか

マンガの元となる原稿、それを書くのが漫画原作者。
以前少年ジャンプで連載された「バクマン。」の影響で2011年頃は「原作者を目指す」若者が多かったようです。

この漫画は2人の主人公がコンビで少年ジャンプの人気漫画家になることを目指す」サクセス・ストーリーで幅広い年齢層に人気がありました。
この中で漫画の原作者・編集者という職業が詳しく描かれています。

そして今年2015年、このマンガの実写映画化がされ再びバクマン。に注目が集まりました。

こんにちは、結構思いつきで動くことが多いもりかみです。

たまたま僕は「バクマン。」をコンビニでみつけ、
それがきかっけで単行本全20巻を大人買いし、

自分でも漫画の原作が書けるのでは?

という考えが頭の中に浮かびだしました。

こういうアイデアを「何もしないで自然消滅」させることができない性分なので、僕のような中年がマンガ原作者になれる道があるのかを調べてみることにしました。

原作とは

マンガの原作には大きくわけて2通りあります。
大雑把な絵でマンガを書いた「ネーム」と
文章だけの原稿スタイル。

今回考えているのは原稿の方です。
小説と違うのは、漫画を書くため「台本」という点。
舞台劇や映画の脚本に近い。

登場人物の一覧から始まり
内容は
場面の状況、セリフ、キャラクターの表情
で構成されます。
「頭の中に漫画の各コマ・各ページ」が出てくるような文章が望ましい。

新人の漫画を募集しているところ

どんな会社がどんな形で漫画を募集しているのか?調べてみました。

ストキンPro&ガリョキンPro

少年ジャンプが募集しています。
原作部門はこの中の「ストキンPro」。
ページ数は最大71ページ。
スポーツ・ゲーム・職業・歴史の4ジャンルの中のどれか。
ただし、ネームでですね。原稿のみは無理です。
調べてみたところ、ジャンプ系は全部ネームでの募集。

THE GATE

モーニングの全媒体を使って全受賞作に実戦の舞台を用意する、全受賞作全掲載=“超実戦型”の新人賞

原作は、文字原稿でもネーム原作でもOK!
「第1話」原稿に企画概要(A4用紙1枚程度)・物語全体のあらすじ(400文字程度)・登場人物一覧を添えて送ってください!
魅力的なキャラクターと斬新な企画があれば1話で読者の心を鷲掴みにできるはず! すべてを注ぎ込んだ第1話、お待ちしています!

幻冬舎コミックス新人漫画賞

青年向けあるいは女性向けで、16P~40Pのコミック作品を想定した原作原稿。
ネーム形式、シナリオ形式、小説形式など、書式は自由です。
ただし、1枚目にタイトル・ジャンル・作品の狙い・物語のあらすじ・登場人物一覧をまとめて明記してください。

書式は自由です。1枚目にタイトル・ジャンル・作品の狙い・物語のあらすじ・登場人物一覧をまとめて明記してください。紙で読める状態にするため、データ入力の場合は全ページを印刷してお送りください。

この記事を書いている時点では、上の2つのみ。
最低限ネームでの応募がほとんどでした。

年齢・性別に制限はかかれていません。

でも、実際に選考する人たちがどう考えているのかは不明。
より若い人にチャンスを与えよう、とか
作家(漫画という商品を製造する機械)としての寿命を考えると中年は短い
などはあるかもしれません。

どういう原稿が求められるのか

誰にでもわかりやすい文章。
作画する人が文章を読んで絵をイメージしやすい文章。

これを前提として、
漫画家と編集者に「自分たちだけでは書けない内容」と思わせるもの。

当たり前ですね、
自分たちで作れるストーリーをわざわざ募集しません。
SFなどの空想ものというだけでは無理。

狙うべきは
専門知識が必要なジャンル
です。

連載を前提としている

受賞して、掲載さえrた読み切りが好評であれば、
「じゃあ連載で」となるのは当然の流れ。

一発もので考えて万が一受賞してしまうと、
その続きを考えるのに苦労します。

副業でできるのか

連載を考えてストーリーを作り、1回めを応募する。
応募の段階ではこういう戦略がとれますが、
応募先から「連作することになったら、できるのか?」という質問は受けます。

本業と原作をかけもつ。

これは2つの原作をかけもつのに近いこと。
年齢・性別の話ではなく、時間・能力として可能なのか?

連載を考えている編集者からすれば、当然の疑問です。

これを解決するのは、

すべてのストーリーを書ききる。
1回めを募集する。
連載できるのか?と質問がきたらすべての原稿を見せる

ことになります。

人気が出たら金持ちになれるのか

会社員よりもいい暮らしがしたい、
お金持ちになりたい、
という目的ならば漫画原作者を目指してはいけません。

漫画とは、イラストがなければ始まらない。
漫画の報酬は作画家と原作者の二人で分け合うことになります。

それに作品を生み出す苦しみが、常につきまといます。
ずっと考え事をしているような状態。
心のゆとりがあるとは言えません。

漫画家、マンガ原作者は

自分の作品をみんなに見てもらいたい、
そして人気をとりたい

これに生きがいを感じるための職業です。

中年サラリーマン、

収入は本業から、
夢の実現はマンガ原作者で、

というのならアリな生き方ではないでしょうか。