経済的豊かさが幸せと限らない 幸福度調査の結果
国連が2012年から始めた、国民が感じる幸福度のランキング。
今年2015年もすでに発表があり、
1位はスイス、2位はアイスランド、3位はデンマーク。4位はノルウェアー、5位はカナダ。そして日本は46位だった。(2014年に日本は43位)
この上位のヨーロッパの中でデンマークという国、緯度は北海道よりも高い北欧の国だが、イメージでいうと寒い国。温かい季節が短い国である。
この国は経済的に豊かであり社会制度もしっかりしている、だから幸福度が高い、というとそうではないだろう。なぜなら日本が順位が低いのだから。
物の豊かさ、品質の良さ、サービスの良さでは日本は決して他の国に劣らない。
デンマークの順位が高い理由を考えてみると、デンマーク語の「Hygge(ヒュッゲ)」に目が行った。
この言葉は「人の交流で生まれる居心地のいい雰囲気」という意味。
なんとも独特な言葉で、これがデンマークの人々の特徴を表している感じがする。
デンマークではどんよりした曇り空が続く日が多い。
寒く薄暗い。
自然と家の中にいる時間が多くなり、そんな中に一人でいると気分は暗くなるものだ。そこで仲の良い友人や知人を招いたり家族と過ごすことで、ささやかな楽しさを持つ。
他人に感謝の念をもって接し、居心地のよい雰囲気づくりをお互いに心がけてすごす精神がデンマークの人々にはあるのだ。
これが「自分は幸せだ」と感じることにつながるのだと思う。
いくら経済的に裕福でも幸福とは限らない。
将来への不安が大きい今の日本で幸せにいきていくためには、このHyggeは参考になるのではないだろうか?