20年後もある仕事
2014年にオックスフォード大学からショッキングな内容の論文が発表されました。
題名は「雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか」。
現在ある多くの仕事がコンピューターの進化によって、人から機械へとシフトするという内容。
その中で次にあげる職種は90%以上の確率でコンピューターに変わられる予想です。
将来なくなる仕事
銀行の融資担当
スポーツの審判
不動産の仲介
レストランの案内
保険の審査
動物のブリーダー
電話オペレーター
給与・福利厚生担当
お店のレジ係
娯楽施設の案内
カジノのディーラー
ネイリスト
クレジットカード申込者の承認・審査を行う作業員
集金人
ホテルの受付係
服の仕立屋
時計の修理
税務申告書作成代行業
データ入力作業
彫刻師
クレーム処理・調査
簿記、会計、監査の事務
検査、分類、見本採取、測定
映写技師
カメラの修理
メガネ・コンタクトレンズの技術者
農薬散布
歯科技工士
測量、地図作成
造園
建設機器の操作
訪問販売
露天商
塗装工、壁紙貼り
コンピューターの進化
将来コンピューターは自分で考え判断するようになります。
膨大なデータ(ビッグデータ)を使い、より適切な状況判断をするようになるでしょう。
人間はミスをする生き物、コンピュータになら安心して任せられる仕事が出てきます。
コンピュータはルーチンワークだけではなく、ピンチの状況でも冷静な判断を行い、計算スピードは人間よりも格段に早くなります。
会話のできるロボットも登場します。
細かく精密な作業も行います。
汚染地域などの人間には危険な現場でも問題なく行動します。
人間のように休息をとる必要はありません。あるとしたら整備やエネルギーの補給時だけです。
コンピューターが多く活躍するようになるとその製作コストは下がり、
さらにより多くのコンピューターが社会に出てくる、普及サイクルが発生します。
以上に挙げた職種が、どんどんと人からコンピューターへと置き換えられていきます。
少子化で加速する
少子高齢化がとまらない日本では、人手が足りない職業で「自動化できるところ」はどんどんと機械に置き換わっていきます。
、、、、、
こんにちは、小学生の息子がいるモリカミです。
子供の成長に何が必要なのか?、
そのために将来必要とされる職種を予想します。
将来、人がする仕事
コンピューターにできるのは、
ルールに沿った作業、
過去のデータを参考に判断することです。
そしてオックスフォード大学の論文はアメリカ社会についてであって、
それがそのまま日本の社会に当てはまるとは思えません。
さらにこの論文では「将来残るのはクリエイティブな職業」と書かれています。
クリエイティブとは「過去にはない新しい発想で何かを作る」こと。
これは物でだけでなくサービスについても言えます。
デザイン、設計、だけでなくアドバイザーも「新たな提案を作る」仕事です。
また、
味覚や嗅覚を使う仕事はロボットにはできません。
料理自体はロボットができますが、最後の判断は人がします。
味わいやぬくもりが必要となる仕事も残ります。
観光地、医者、看護師、学校の先生などもそうです。
そしてロボットが多くなると、そのロボットを管理する職業が出てきます。
100%は置き換わらない
上にあげた「将来なくなる」仕事を人が完全にやらなくなるわけではありません。
人が作業していることに価値があるサービスがあります。
たとえば、
高級ホテルでは「きめ細かなサービス」を「人が笑顔でしている」ことを求められます。
普通のホテルのほとんどはコンピューターが多く使われるようになりますが、
スタッフが0ということはありません。さきほど書いた「管理」という仕事もあります。
現在より求人数は少なくなり、
人とロボットが共存して働く社会になります。
コンピューターだけではない
ここまで
人の仕事をコンピューターがすることで、将来人の仕事が少なくなる
でもコンピューターにできない仕事がある
一部は人がする
と話が進んできましたが、
「日本人」にとってコンピューターだけが脅威でありません。
安い賃金で仕事をする外国の存在があります。
すでに今コンビニエンスストアなどの店員の多くが台湾・中国・韓国からきた若者です。
他にもフィリピン人、ブラジル人なども日本の製造業で働いています。
工場がある地域ではよく見かけますし、彼らが集まって住む地区があります。
ソフトウェアをインドで開発している会社もあります。
インドのプログラマーは優秀で、日本で行うよりも開発費が安い特徴があります。
プログラムはデータファイルですから、インターネットを通じて送れるため運送費がかかりません。
今後は肉体労働だけでなく、会社の管理職でも多く登用されていきます。
すでにグローバル化した企業ではそうなってきています。
日本は少子高齢化が進んでいますが、反対に外国人の人口比率は高まっていきます。
そうすると日本に住む外国人にむけたサービスを、外国人が経営する会社が行うところも出てきます。
将来の日本人に求められるもの
こうして10年後、20年後を予想してみえてくるのは
ロボットにはできない、
人がすることに価値がある
外国人と同等以上の能力
この3つのキーワードです。
現在高校生以下の子どもたちが社会人になったときに
自ら必要な情報を収集し判断する
他人とのコミュニケーション能力
英語、第2外国語
こういったことが身についているのが理想的。
またニーズをみつけビジネスにする起業の力があるといいでしょう。
起業して経営者になること。
雇う側(経営者)が人間であることはこれから先も変わりません。