子供とデュエルマスターズのベストな関係2

前回、「不健全な遊び」と心のどこかで思う原因がわかったところで、少しおおらかに考えてみます。

デュエマに良い点はあるのか

デュエルマスターズのようなカードゲーム、略してトレカと呼ばれるジャンル、
このトレカだけが”玩具メーカーの思惑で作られた”玩具なのでしょうか?

自分たちが子どもだった頃を思い返せば、同じようなオモチャはすでにたくさんありました。

ビックリマンチョコのような、オマケのシールほしさでどんどんとお菓子を買った人もいるでしょう。

他にも
ポケモンカード、キン肉マン消しゴム、スーパーカー消しゴム、野球カード、ガンプラ、、、、などなど。

当時はとても魅力的な物に見え、あれもこれもほしくなったものです。

限られたお小遣いで、何を我慢し、何を買うのか、
買う以外にどうやったら手に入るのか?、
そんなことを考えていたことを覚えています。

この記憶は子どもからみたオモチャの視点。

そしてこういった物に対して僕達の親は、今僕らがデュエルマスターズに感じるものと同じことを思っていたのです。

親にとっては価値の無い物であっても、子どもには魅力いっぱいの「デュエルマスターズ」。

このカードに本当に価値はないのでしょうか?

僕達の子どもの頃の記憶では、こういったオモチャは「楽しく懐かしい思い出」となっています。

子どもの頃の楽しい思い出は、大人になってからも大切なもの。
だから友達と楽しく遊べるのはいい点と言えます。

そして自分のお小遣いを考えながら使うことでお金の上手な使い方を学ぶことができる、というのも良い点です。

ただし子どもが欲しいと言ったらすぐに買い与えるのでは、この体験はできませんし、「欲しい物がすぐ手に入る」のはよくないことでしょう。
物を大切にする、というのは「何でも手に入る」と思う子どもにとっては難しいかもしれません。
もちろんこれについてはデュエルマスターズだけの話ではありません。

また、僕らが子どもの頃の玩具とは違う点があります。
対戦して遊ぶ、ということです。
Jリーグカード、仮面ライダーカードなどには「集める楽しさ」しかありませんが、デュエマは「40枚のカードを使って勝負する」遊びなのです。
そしてそこにいろいろなカードを集める楽しみが加わっています。

そのため
おもちゃ屋や駄菓子屋で袋に入った何が入っているかわからない物を買う、という買い方もあるのですが、
あらかじめ基本の40枚がセットになった物も売られています。

1枚1枚集めていても40枚ないと友達と遊べません。

ここを知らないと「1度に40枚も買い与えるのはいかがなものか」と思ってしまうことでしょう。

デュエルマスターズはカード40枚で遊ぶのがスタートであり、

友達と対戦を重ねる中で、
欲しいカードを求めて買ったり
友達とカードを交換する

という玩具なのです。

各カードの特徴・使い方を考えて工夫して、相手に勝つ、
これがデュエマの遊び方です。

こう考えると「頭を使って、友達と一緒に遊べるゲーム」のデュエマは、子どもの知能の発達には良いのではないでしょうか?

次回に続きます。